スーギ氏

kimikoishi2006-06-05

和田義彦とかいう日本人画家の剽窃が話題になっています。アルベルト・スギというイタリアの画家の絵を、そのままそっくり模写して、その模写絵で賞をおとりになったそうです。実に情けない話です。

賞をあげた人たちを訴える、とスギ氏は言っているそうですが、これは当然のことだと思います。文化庁で賞を決めた七人の大学教員、芸術家、建築家はすみやかに選考委員から降りるべきだと思いますが、きっと降りないでしょう。あの手の老人たちは既得権益をなかなか手放さないからです。

不勉強を恥じて、選考委員を辞めるならば、わたしはその人はそれなりに偉いと思います。まあ、ああいう変な画家をうっかり選んでしまうミスもたまにはあるでしょう。それなら、責任をとってやめればいいのです。

しかし、この事件を、スギ氏が無名画家だから仕方ないのではという論調で、ある芸能人が扱っていました。その人は和田氏と同時に賞を取った人ですが、賞はにせものではないと思い込みたいからなのでしょう。彼は人と違うことを言えばいいと思い込んでいる融通の利かない人間のようですので、適当に言っているだけだと思いますが。

選考委員はただで選考の仕事を引き受けているわけではないのですから、選考に当たっては専門知識をフルに活用しなければなりません。きっと、忙しいからという理由で、また文化庁が自分に見合うお金をくれないからという理由で、お金だけ貰って時間もかけずに、適当に和田氏を選んだのでしょう。あるいは、彼らの世界には剽窃があたりまえのことと化しているので、和田氏の所業も気にならなかったのかも知れません。

それにしても、和田うじはまだ剽窃を認めていないそうですが(しかも、この人の弁解文はいつも文学的な文章で、じつにいやらしいものです)、この手のうじうじした人間は、はやくうじから蝿になってどこかに飛んでいってしまえばよいと思います。本当はもっと痛罵したいのですが、さて、こんな人のことはすぐに忘れることにいたしませう。

スギ氏が日本で有名になったことだけは、とてもよいことだと思いました。

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6月6日の報道です。和田氏はかつて大学で教員をしておりましたが、セクハラで追われて、依願退職したそうです。自己紹介の時に使う昔の冗談に、わたしは「和田平助」です、というのがありましたが(逆さに読む)、スケベイダワの和田さん、ここにありという感じです。そういえば、和田勉さんもセクハラで名を落としました。

セクハラ事件のすべてが有罪だとは思いませんが、和田氏に関しては、女子受験生に☆☆電話してね☆☆と電話番号を書いた紙を渡したのは事実だそうです(しかも合格判定前に)。とてもHなおじさんで、裏のとれぬえぐいこともたびたびなさっておいでだったとのこと(大学にはよくあることです)、ほんとうに困ったお人です。

こうなったら、せめて、和田氏はにせもの好きを徹底し、親子以上に年の離れた若い生身の女性に興奮するのではなく、マネキンに興奮して、熱烈に抱擁する写真なぞを公開して有名になって欲しいものです。

それにしても、晩節を汚すという言葉がありますが、汚いことばかりして成功を収めてきた人はよくよく注意しなければなりません。うまく乗り切っていても、結局、最後の最後につけが回ってくるのですから・・・