2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶その2

わたしは近所の子供と、小さな山で遊んでいました。小さな山は、わたしが通っていた学校の裏にありました。そして、山の向こうは一面の砂漠です。わたしたちは木に上っていました。そして、3、4人で猿のように木の上で話をしていました。わたしたちがして…

記憶

A君と遊んでいたら、たまたまそこに来たB君と知り合いになりました。B君とは初めて会ったのですが、どうやらA君の友人のようです。3人は一緒になってしばらく遊んでいました。なにをして遊んだのか忘れましたが、とても楽しかったのを覚えています。やがて、…

dé-dialectique

個人と全體の間というものは、いろいろと問題をはらんでいます。個人を中心にものを考えてみます。個人の世界は大變狹いものです。個人の諸事情によってそれは各種各樣のものとなります。ある程度は他人と相亙る領域はあるものの、そこは他人はやはり他人で…

田谷力三

田谷力三の1983年の映像です。田谷力三(1899−1988)は浅草オペラの看板俳優兼歌手でした*1。田谷は三越百貨店の三越少年音楽隊に入り、大正6年(1917年)、18歳の時にオペラ歌手としてデビューします。田谷は美貌と才能に恵まれていたので、すぐに浅草オペ…

明日はお立ちか

「明日はお立ちか」は昭和17年(1942年)の流行歌です。明日はお立ちか、お名残惜しや、で始まる哀切たつぷりの歌です。出征兵士の妻が夫を見送る歌なのですが、よくこんな寂しい歌が戦争中に出せたものだと思ひます。夫を戦争に送り出すのがいやでいやでし…

泥鰌

さかながすきです。さう。たべるのも。飼ふのも。きつと、さかなの形が好きなのでせう。わたしとさかなとの関係は因縁浅からぬものがあります。最近、さかなを飼ひたくて仕方がありません。今まで、いろいろなさかなを飼つてきました。金魚、鯉、鮒、なまず…

食堂車

わたしが子供のころの話です。わたしはその日、東京から新大阪に向かふ新幹線に乗つてをりました。たつた一人でです。シンカンセンはすべるやうに走つてをりました。車掌さんが巡回にやつてきました。わたしが一人で座つてゐるので、一人かい?と車掌さんは…