年を歴た鰐の話

kimikoishi2006-03-14

レオポール・ショヴォ(Leopold Chauveau 1870-1940)の『年を歴た鰐の話』(Histoire du Vieux Crocodile)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163221905/qid=1142346688/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-0211859-6730717
を読みました。細長い形をした本で、レオポール自身による挿絵がふんだんにある美しく楽しい絵本です。文は山本夏彦訳ですべて旧字旧仮名です。1941年に出て、戦後復刊した本の再刊ださうです。

仏語の検索で頃合ひのがみつからなかつたので、英語ですが、
http://www.jade.dti.ne.jp/~yam/ef17oldcroco.html
に、鰐の絵がのつてゐます。

『年を歴た鰐の話』は全三話で、鰐の話の他に、鮫の話がのつてゐます。

わるいわるい動物の話で、とても愉快な気分になります。そこには、教訓も何もありません。わたしはこんな本を永遠に読みつづける暮らしをしたいのですが・・・

レオポール・ショヴォはリヨンに生まれた人で、医者でしたが、第一次世界大戦(1914―1918)後に、絵本作家に転じたさうです。不思議な経歴の持ち主で、どんな人か興味があるので、いづれ調べてみようと思ひます。