フランスのカントリーサイド

邑楽町にて

『フランスのカントリーサイド―さまざまなカフェ、レストラン、民家や町並み』http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4085320513/qid=1127568384/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-0234103-8337130

を、つひに入手しました。古本です。新本だと4000円近くするので、手が出ませんでした。フランスの小都市には中世の香りがたくさん残つてゐるやうです。パリにも中世の建築はわづかに残つてゐますが、地方都市ほどふんだんにはありません。この写真集を見て、中世の古い家に住みたいとつくづく思ひました。


しかし、フランスゆきは夢のまた夢。とりあへずは温泉めぐりにせいを出すつもりです。


このあひだおとづれた温泉には、露天風呂があり、そこからは山々と田んぼが見えました。暑い湯にほてつた身体を、秋の風がとほりすぎてゆき、極楽極楽でした。


地方にゆき、山々と植物を見てゐると、都会はなんと非動物の世界になつてしまつたんだらうと思ひます。

西洋は自然と対立し、自然を切り開き、理性の巧緻をつくしてきた。これに対して東洋は自然を愛し・・・なんて良く聞いたものですが、そんなのまるつきり当てはまらないと思ひます。日本の大都市のなんと汚らしいこと!!


昔の日本人は自然を愛したのですが、今は違ひます。今年の博覧会のテーマは自然との共棲ださうですが、時々見てほつとするだけの自然では、自然との共棲にはならないと思ひます。


自然への愛はもつと体感的な愛だと思ひます。それを大都会の日本人は完全に喪失してゐて、その大都会が日本のすべてを動かしてしまふのが、とにかく不幸なことだと思ひます。


それはさうと、温泉のある山々のふもとに暮らしたいです。のんびりと。
近所づきあひが大変だと田舎のかへるさんにおどされましたが・・・