赤茄子 tomate

kimikoishi2005-03-27

そろそろ青黴スパゲテイの代はりが欲しくなり、トマトのスパゲテイをこしらへました。


大蒜をいためて、そのうへにトマトの缶詰とツナとコンソメをぶちまけて、まぜるだけです。そこにゆでた麺を入れます。とてもおいしいです。青黴のはうが好きですが。


トマトはもともと南米アンデス産で、15世紀末にコロンブスが持ち帰り、イタリアからヨーロッパに広がつたもののやうです。当初は観賞用でした。真つ赤できれいですしね。でも、ぷくぷくしておいしさうだから、誰か食べてみたのでせう。日本人ではじめて食べた人は、吸血鬼だつたのかもしれません。手塚治虫の「ドン・ドラキュラ」のドラキュラは、時々トマトジュースを飲んでゐました。


馬鈴薯コロンブスが持ち帰つたのでしたか。いつたい西洋では、十五世紀以前は何んな食事をしてゐたのでせう? 二十世紀でも、地方では牛脂で馬鈴薯をゆでたものだけを食べてゐるところがあつたさうですが、おお、とても楽しくなささうです。


もともと、アジア人に比べて野菜を豊富にとらない西洋人のこと、肉だけがつがつとたべてゐたのかもしれません。でも、ヴィタミンは生肉でないと、それほど摂れないやうなので、慢性的な脚気だつたんぢやないでせうか。


西洋人は大きいイメージがありますが、コロンブスはたしか160cmくらゐの背丈です。欧州全域で食生活が今日のやうに豊かになつてから、二百年もたつてゐないのかもしれません。それまでは、焼いた肉をがじがじと齧つてゐたのでせうか。さういへば、肉が主食なかれらは、大変歯並びが綺麗です。日本人にはとても考へられないやうな硬い肉やパンを好んでがじがじと齧つてゐるからでせう(高級なレストウランではそんな硬いパンや肉は出てきませんが、普段は実に硬いものを食べてゐるやうです)。


歯列矯正を考へるより、小さな子供には思ひ切り硬いものをたべさせるといゝかもしれません。でも、歯を折らないかと心配になりますね。犬やハムスターにはとびきり硬いものを上げることをお忘れなく。硬いものをつねにたべてゐないことは、かれらの生命に関はることなのですから。


http://www.yasai-web.com/vege/tomato/a.html (赤茄子情報)