マドレーヌ

kimikoishi2005-03-12

けふはダヴィンチにまつはるテレビ番組をみました。


黄金比といふものがあるさうで、それは1:1.168です。
この比で構成されてゐるものは、最も美しく見えるのださうです。


でも、崇高なものは何うなのかな? と思ひました。
カントは「判断力批判」で、美と崇高を分けてゐまして、
美と崇高は兎に角別物なのです。
崇高は美にあるやうな安らぎがなく、比類ないものなのだ
さうです。


教会建築は黄金比で出来てゐるのか分かりませんが、
中世のずんぐりした教会に比べて、
のちの教会はゴシックの影響で、どんどん高くなつて
ゆきましたから、黄金比ではなささうです。


黄金比が美であるとすれば、崇高は黄金比をくづしてゐるんだと
思ひます。その比例はいつたい決まつたものがあるものでせうか。
比類なきものだから無いかもしれません。


それは兎も角、番組で出てきた、マグダラのマリヤが修行したといはれる
Sainte Baume(聖ボーム)といふ洞窟には
一度行つてみたいです。仏蘭西でもかなり不便な処にあるやうなので、
ゆけさうにもありませんが。


マグダラのマリアを祀つてある教会がいろいろ取り上げられてゐましたが、
一番有名な巴里のマドレーヌ教会は出てきませんでした。


因みに、マドレーヌMadeleineは仏蘭西語で「マグダラの」といふ意味です。
おいしさうな名前で、ちやうどきのふたべたことを思ひ出し、
悦に入りました。