CREME CHANTILLY

kimikoishi2005-03-11

けふはてれびじよんで、世界美術館紀行 「フランス・古城に眠る世界一美しい本・フランス・シャンティイ城」をみました。


シャンティイ城の時祷書は原語ではTres riches heures du duc de Berryといふさうで、
直訳すると「ベリー公爵のとつても高貴な時祷書」となります。


十五世紀のもので、中世仏蘭西の民衆の生活を描いた複数の絵がのつてゐます。
いまとはまつたく姿の違ふ、中世末のルーヴル宮の絵もあります。
青い色が印象的な美しい本です。


青い色にはなぜか惹かれます。
モンゴルの空の写真を見せてもらったことがありますが、
ラピスラズリの石のやうな、素敵な青色をしてゐました。
加工したのでなく、本当にモンゴルの空は其様な色をしてゐるのださうです。


ベリー公がつくらせた時祷書は、青色を出すのに、
じつはラピスラズリをつかつてゐるんださうです。岩絵の具?


中世では中近東産のラピスラズリは相当高価だつたらしく、
宗教に使ふものだつたからこそ、ふんだんに使ふ気になつたのでせう。


イタリアのスクロヴェーニ修道院(名前は違つてゐるかも)といふところは、
中に這入ると、一面真つ青なんださうです。
勿論いつたことはないのですが、この修道院の中身だけを
大塚国際美術館といふところで、そつくりに模写再現してゐるものですから、
一端は窺ひ知ることが出来ました。


じつに、青く美しいものでした。


青い色に惹かれるのは、生来のさかな好きと重なつてゐるのかもしれません
(たべるのでなく、さかなをみるのがすきです。・・・いえ、たべるのもすきです)。


青の洞門といふものがイタリアにあるのではなかつたかな。
それもみてみたいです。


(写真はお八つ。できればシャンティイ・クリーム付が可い)