高間筆子美術館

先日、高間筆子さんといふ人の美術館にゆきました。
筆子さんは大正十一年に二十三歳(コレハ数ヘ年ナノデ今風ニイフト二十二歳)
で亡くなりました。


どうも変な死に方をなさつてゐるやうです。


新宿から京王帝都の電車に乗りまして、明大前といふ駅をおります。
そこから、どんどんゆくと、
KID-AIRAKU-HALLといふのがあります。喜怒哀楽をもぢつたものでせう。


http://www.kidailack.co.jp/museum/index_02.html
ト、此処ニ詳細ガ有リマス(入館料三百円トナツテヰマスガ弐百円デシタ)。


美術館はほそながいビルヂングのてつぺんにあります。
美術館の入場料は二百圓です。饅頭ふたつ分くらゐといふ安さです。
もつとも、絵がない美術館です。その謎は

http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/040424.htm

で分かります。


筆子さんは、画家としてはたつた二年間の活躍しかありません。
そのあひだに寝る間も惜しんで、絵を描きつゞけました。
モー無茶苦茶に集中して活動されたやうなのです。


エネルジーの爆発か、啓示だつたのでせう。
さういふものは均衡がないともたないものゝやうで、
最期が訪れます。


絵は色が印象的でした。
赤い色といふのは人をまどはせるやうです。


泰西の天に聳えたつやうな背の高い教会のてつぺんに、
うようよと赤い波が躍つてゐるやうな光景を思ひうかべました。
目の裏の血管が透けたのでは無いですよ。