Pénélope tête en l’air
tête en l'airは直訳すると「空気頭」で、まるで藤枝静男の小説の題名のやうですが、「うっかり」と訳します。
「うっかりペネロペ」
最近わたしが気に入つてゐるものの一つです。
http://www.penelope.tv/
この頃の新作のアニメーションは展開が早くて、あたかもシュールレアリスム劇を見るやうで、ついてゆけないし(なぜか、パワーパフガールズにはついてゆけますが)、昔のアニメーションを回顧的に見るのも退嬰的であまり好ましいことではないし*1、新作で気に入つたアニメーションを見たいと思つてゐました。
そこで、現はれた「ペネロペ」、とても気に入つてゐます。ペネロペの作者は「リサとガスパール」の作者と同じです。リサとガスパールは普通の絵本ですが、ペネロペは仕掛け絵本になつてゐます。ペネロペはコアラですが、青い色をしてゐます。そして、女の子です。
絵本の感じを生かしたアニメーションで、とても素敵です。NHKは躍起になつてyoutubuから自社の映像を消しにかかつてゐるさうですので、youtubuのペネロペを保存したいと思つてゐるのですが、どうしたものかわかりません。
ところで、こんなアニメーションもあります。東京メトロ(旧・帝都高速度交通営団…なんと重々しい名前だつたのでせう)の広告なのですが、
http://www.tokyometro.jp/rosen/poster/index.html
この赤い犬は手前にゐるので、他の人物より巨大に見えるのかといふと、実はさうではないのです。
この犬だけ、ほんたうにやたらに大きいのです。家より大きな犬です。他の登場人物の数百倍はあります。
その差は、見てゐるだけで不安になるほどの規模で、気が遠くなります。
わたしはこのアニメーションは苦手です。なぜ赤い犬がそんなに大きいのかは、いまもつて分かりません。